満足度100%超。その魅力に囚われ続ける理由「エンタメとしての連続性」
こんにちは、くりかのこです。
「Kinn Porsche The Series」は、2022年4月から7月にかけて放送された大ヒットマフィアBLドラマです。2025年の現在でも多くの人から愛されており、2025年6月からは、タイの大手テレビ局である、Ch7において、「Re Run」と銘打って、毎週土日に1話ずつ再放送されているのも話題になっています。
その作品のすばらしさ、レベルの高さは、たくさんの方が語ってくださっていると思いますので、今回は過去の記事やsnsの投稿からは捉えにくい、「Kinn Porsche The Series」のドラマからWorld tourに至るまでの、Be on Cloudが提供してくれた最高のエンタメ体験についてお伝えしたいと思います。
そもそもWorld tourって何なの?
ドラマ作品のWorld tour(以下、ワルツ)とはいったいどういうことなのか。ご存じない方や、ワルツ後にファンになった方にはその存在自体が不思議かもしれませんので、少し説明します。ワルツが発表されたときは、ファンもとても驚きました。
「Kinn Porsche The Series」の最終回より少し前、2022年6月7日に記者発表が行われ、KINNPORSCHE THE SERIES WORLD TOUR 2022 がBANGKOKのIMPACT ARENAで開催されることが発表されました。(予告映像もめちゃかっこいいです!)
11,000 席を擁するというIMPACT ARENAという会場の大きさもさることながら、開催の日付が2022年7月24日。最終回から間もなく、そしてこの記者発表から2か月を切っているという事実。 チケットもここから発売というので、日本の感覚でいうと、到底無理なスケジュールに思えました。
ですがBe on CloudのCEOでありFounderでもある、Pondさんが、舞台やステージ畑のご出身とのことで、彼の経験や人脈を使ってなのか、アメージングタイランドマジックなのか、実現させてしまうことになります。
当時まだ世間はコロナ禍にあり、日本から海外への渡航はなかなか難しい、ということもありましたし、日本から参加したファンの方はごく一部であったかと思います。私も参加は難しかったです。
それ以前に、追加公演で2Daysとなったにもかかわらず、とにかくチケットは全席、即完売。代行さんを使っても入手が厳しく、詐欺なども横行したと聞きます。
キャラクターで垣間見せるドラマの続きの世界線と、俳優本人の魅力の合わせ技
「Kinn Porsche The Series World tour2022」当日私は仲間とZoomでつなぎながら、大騒ぎで中継を見守っていました。そして、このコンサートの出来のすばらしさに、ここでファン度合がさらに深まってしまったのです。
上から下まで、びっちり満席のIMPACT ARENAで、場面ごとに役者さんが入れ代わり立ち代わり、歌い踊り、それぞれの個性と魅力を発揮していました。まずそのタイトルにふさわしく「Kinn Porsche The Series」の役柄として、シリーズの続きの世界線や、ドラマのシーンの再現があり。
役柄を降ろしてのダンスやパフォーマンス、個人としての歌や演奏や、Slot Machineのお兄様方の主題歌「Free Fall」歌唱あり、本家・分家のお父様、Porscheのママなど豪華なゲストも続々登場。何よりこの時はまだJeffがBOCにいてくれましたので、今思うと豪華すぎるメンバーでの公演でした。
こう聞くと、まるでごった煮のような、コンテンツの組み合わせに思えるかもしれませんが、全てのパフォーマンスに流れるのは「Kinn Porsche The Series」の役柄と、そして役者本人の魅力の掛け合わせであるため、一本筋の通ったコンサートとなっていました。
ヅカファン的な感想を言うならば、さながら宝塚のレビューを観ているかのようでした。
KinnとPorscheのファンとしては、ep4の桟橋のシーンの「再現」。そしてビーチのバーでのシーンで、ドラマの続きの世界線をイメージさせる、可愛らしい二人のシーンが出色でした。ここは御覧になっていない方に あえてご自身の目で新鮮に見てもらいたいので、動画や画像は貼りません!
#KPworldtourD1 や #KPworldtourD2 のハッシュタグでファンカムがたくさんあがっています。探してみてください。
とにかく「役柄」と「俳優本人」のパートのさじ加減がとても良く、その場にいなくとも臨場感をたっぷりと味わうことができた2日間でした。ビハインドザシーンや、いろいろな周辺動画も公式に上がっていますので、ぜひチェックしてください。
アジア周辺をツアー後、BANGKOK公演で2daysファイナル。メンバーもファンも号泣
その後シンガポール、ソウル、マニラ、台北、香港で公演が行われ、ダンサーさんやスタッフも含めた大所帯でのアジアツアーを成功させます。
話は少しそれますが、その後のインタビューなど見るに、どうやら日本公演も計画はあったようですが、残念ながら実現しませんでした。これは今でも当時の日本ファンのトラウマのようになっていますが、当時はコロナ禍の末期で、日本は開催の条件も厳しかったですし(無発声など様々な条件がありました)、またコンサートホールが取り合いという状況もあり難しかったのかもしれません。
本題に戻しますが、ワルツは年を越して、2023年2月にBANGKOK公演で2daysを再演することが発表され、ファイナルを迎えることになります。


2023年の2daysでは、同じ公演を2日間するのではなく、異なる演目を披露してくれました。よってポスターもそれぞれ異なるテイストとなっています。
1日目が「KINNPORSCHE THE SERIES WORLD TOUR 2023」。こちらは2022からワルツを経て、さらに進化したバージョンを魅せてくれました。
2日目が「KINNPORSCHE THE SERIES WORLD TOUR 2022 WTF (What The Fun)」。こちらは役柄を入れ替えたり、お遊び要素も満載かと思わせておきながら、最後のサプライズ発表でファンもキャストも大号泣の1日でした。
いくつかBe on clouⅾ発表の画像を貼っておきますが、ぜひハッシュタグ「#TheLastKinnPorsche 」で検索してみてください。





IMPACT ARENAに降った雨に感動。Hidden Messageからの絆を目の当たりに
とくに「KINNPORSCHE THE SERIES WORLD TOUR 2023」、1日目の公演を実際に生で見られたことは、私にとってもとても大事な記憶です。どのシーンも今でも忘れられません。
私はMileApoのファンですが、他のキャストのシーンもすべて大好きで、いまだにSpotifyで、ワルツのプレイリストを聞いては、あの時の感動を思い出してます。(プレイリストを作ってくださったThaikc様、本当にありがとうございます。)
なかでも、ワルツを通して一番の魂をゆさぶられたシーンがこちら。二人が客席の後方、左右から登場し、少しずつセンターに向かって歩み寄り、いつの間にか二人の距離は縮まります。近づき見つめあったところで、どしゃぶりの雨が二人を襲います。それはもう、とんでもない量の雨なんですが、二人はものともせず、役に入り込み、演じ切ってくれました。
目の前に繰り広げられる光景があまりに尊く、息をのむとはまさにこのことで、ひと時も目を離すことができませんでした。興奮状態でTwitter(当時)の投稿をしていますので、紹介します。
この時投稿した、このシーンが最高だと思うポイント、今でも変わりありません!
1.Poが髪をかき上げるしぐさ
2.そのすぐ後Mile右手がPoの左胸を撫であげながら首へ エロすぎる
3.力強い抱擁と2人の恍惚とした表情
4.水煙とライティングの美しさ
5.Poが両手でMileの首を包み込んでいるエモさ
6.その時のMileの両手がApoの細腰にあること
7.当時の写真を写した背景とリアルの2人の存在の対比
8.再現を超えて、そこにいたのはKinnPorscheだった
二人の演技力もさることながら、舞台演出としての素晴らしさが光ります。登場の仕方で後方の客席も巻き込んで盛り上げ、会場じゅうの視線が、ふたりの歩みを見守る中での、この容赦ない土砂降り。雨が止み、KinnとPorscheの熱い絆を感じさせたその時、二人のバックには、見事なまでに美しいアングルで、ドラマの放映前に公開されていた、まさに二人の始まりのシーンともいえる「Hidden Masage」からの抱擁シーンが投影されたのです。
はじまりと、終わりが、この1シーンで象徴されていることを感じて、あまりの感動で言葉を失いました。P’Pond天才じゃん、と。もちろんダンスや歌でもっと技術の高いものを披露してくれる作品は、世の中にたくさんあります。しかし、ここでファンミーティングや、ただコンサートを開催するのではなく、このドラマの世界線を踏襲したショー作品として貫いて、ここまで魅せてくれる作品って、なかなかないんではないかな。
世界観を大事に、エンタメとしての連続性で魅せてくれた。これにより、「KINNPORSCHE THE SERIES」はドラマからワルツまでの全体を通して、私の人生の中でも最高のエンタメ体験となったのです。
作品ですでに沼に頭まで浸かっていましたが、このワルツによってさらに沼の底の底まで落とされ、今もBe on cloudとMileApoを絶賛応援しています!
公式にBEHINDE THE SHOWの動画があがっていますので、ぜひご覧ください。
「Shine」のワルツ、もちろんBe on Cloud作品だから期待できます
ここで大事なのが、「Shine The Series」もWorld tourを実施する可能性が高いこと。
主演の一人、Mileはバンドのフロントマンの役。Trailerやプレカンを見ても音楽面の充実を予感させていますし、スポンサーに TERO Musicが入っていますので、サウンドトラックも発売されそうですよね。
つまり、放映開始の今から応援していれば、ドラマの盛り上がりとともに、最終回までリアルタイムで走り抜けて、その後、最高のエンタメ体験であるワルツ(勝手な自論ですがw)を味わうことができるかもしれません
もちろん私はもしShienワルツがあるようなら、可能な日程であればぜひ参戦します!
※これはただの予測なので、外れることも大いにありますが、期待はしておきたいです。
長くなりましたが、今回はここまでにしたいと思います。お付き合いありがとうございました。